【新商品】バイオリン弦の紹介 – Warchal the Beast ’25年春

Warchal the Beast

 スロバキアのマイナーメーカー、Warchalから2025年の春に新商品【Warchal the Beast】が発売されました。
 試奏した個人的な感想としては、名前の通り強い弦、です。特にE線が弾きごたえがあってよく鳴る印象です。他のメーカーで強い弦というとエヴァピラッチですが、より強く響くという感じです。

E線がHelix構造(コイル状)


 Beastというだけあって、強い弦という印象ですが一番の特徴はE線がHelix構造というコイル状になっていることです。

E線がコイル状

 このコイル状になっていることのメリットは、音が裏返らなくなることです。楽器によりますが、重音でE線の開放弦を弾くときに、音が一瞬出なくなることがあるのですが、このコイル状の弦だとその現象が全く起きなくなります。
 (このE線の開放弦で音が出なくなる現象は、周波数5~6000hz程度の弦のねじれ運動の固有振動と共鳴?して起きているらしいのですが、コイル状にすることによってこの固有振動数を変えているのではないかと思います。知らんけど
 このコイル状の部分はちょうど弓で弾く部分になるのですが、弾くときに邪魔にならないか心配でしたが、全く気になりません。弦を張るとこのコイル部分は伸びてほぼ直線になり、少しねじれは残りますが問題ありませんでした。

定価と材質

定価心材外側/巻線張力kgf
E¥2,860シルバリースチールコイル状8.20
A¥4,620合成繊維ハイドロナリウム5.94
D¥6,160合成繊維シルバー巻4.81
G¥7,370合成繊維シルバー巻4.76
セット¥21,010 

※張力:メーカーHPより ※定価:2025年春 ※ハイドロナリウム:アルミ合金

特徴

※メーカーHPより
ソリスト志向で設計されたフルセット
E線とG線だけでなく、すべての弦がソリスト向けにバランス調整されており、抜群の響きとレスポンス良さを実現。
エコ包装:プラスチックを減らしたサステイナブルなパッケージング 。

弦両端の色

〇テールピース側は黒に金の縞。

〇ペグ側は
・G:DarkRed
・D:Green
・A:Blue
・E:Yellow

※このサイトはアフィリエイト広告(Amazonアソシエイト含む)を掲載しています。