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バイオリン弦の紹介-エヴァ・ピラッツィ(Evah Pirazzi)

エヴァ・ピラッツィ(Evah Pirazzi)-ピラストロ(Pirastro)

Evah Pirazzi

ドミナントに続いて人気のある弦で、分数バイオリンにもたまに張ってあります。最近発売されたGoldと区別してこちらをエヴァ・ピラッツィ・”グリーン”と呼ぶ人もいます。

テンションが強く、音色より音量重視の方が選ぶ場合が多いように思います。

定価(2020/2月 2023/9月、税込)

定価心材外側/巻線張力kgf
E¥1,100→¥1,540シルバリースチール7.8
¥2,200→¥3,080ゴールドスチール8.6
¥3,410→¥4,290クロムスチールプラチナ8.5
A¥4,400→¥5,610合成繊維アルミ巻5.6
D¥5,830→¥7,480合成繊維シルバー巻4.8
G¥6,710→¥8,690合成繊維シルバー巻4.9
セット¥23,320~¥26,070

※張力:メーカーHPより(mittel)

ペグ側とテールピース側の色

鮮やかな緑と黒の縞模様

特徴

※メーカーHPより
・最新技術による合成繊維のコア
・密でパワフル、ソリストに最適
・どんな音量で弾いても弾きやすく、反応が良い
・濃厚な音で輝くような倍音を持つ
・遠くまでよく響く
・弓や指の動作を素早く美しい音色に変換する
・表現力豊かで、素晴らしいニュアンス
・pからffまで音量の幅が広い
・非常に安定したチューニング
・温度・湿度の変化に影響を受けにくい

E線は3種類

弦の種類はG、D、A線はナイロン弦で、E線だけはスチール弦でゴールドスチール、シルバリースチール、プラチナコーティングの3種類があります。

これらの3種類を比較したレビュー記事などあればいいのですが、なかなか見つかりません。

ゴールドに関しては、他の製品でもE線に使われており、柔らかい金属のため弓の毛に引っ掛かりやすく、音も裏返りにくいという話を聞いたことがあります。きれいな音を出しやすいのではないかと思います。音が裏返る問題はゴールドだと起こりやすいので注意が必要です。

e線の開放弦で音が裏返りやすい、ひっくり返りやすい場合はシルバーがおすすめです!

プラチナE線は試してみたい?!

プラチナのE線に関しては、2017年発売時の記事(TheViolinChannel)が見つかりましたので、適当翻訳(^^ですが抜粋して載せておきます。ピラストロのHPに載っていることではありますが、参考にしていただければと思います。
(個人的には、記事へのコメントがremovable ballについてだけなのがツボですが^^)

”遠くまでよく響き、快適な運指、音色と倍音の輝きを特に支援するように設計されています。”

”A線からE線への移弦に違和感を感じないように設計されている…”

”プラチナでコーティングされた表面は(押さえた時の)指の安定とポジション移動、ビブラートのし易さを目的としている。”

値段は高いがおすすめです!!

お値段はそれなりにしますが、使っている人も多く、評判もいいと思いますので、音量や響きを重視する方にはお勧めです。
今回調べてみて、プラチナが気になってきました。
今度3種類とも買って試してみようかと思っています。

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バイオリン弦の紹介-ドミナント

Vn-ドミナント(トマスティック)

Dominant

定番のナイロン弦ですね。日本では最も売れている弦ではないでしょうか。

ちなみに弦の種類は大きく分けて、ナイロン弦、スチール弦、ガット弦とありますが、動画で分かりやすく説明しているものがありましたので、ご紹介します。ナイロン弦の心材はふわふわですね(^^)

TheMioQバイオリンの弦の中身について

定価と材質

定価心材巻線
E¥440ステンレススチール
E¥770カーボンスチール錫メッキ
E ¥1,430カーボンスチールアルミ巻
A¥1,980ナイロンアルミ巻
D ¥2,750ナイロンアルミ巻
D ¥2,970ナイロンシルバー巻
G¥2,970ナイロンシルバー巻
2022/6月

G線、D線、A線はナイロン弦ですが、E線についてはスチール弦で3種類があります。

よく売れるせいか、ネットショップでも半額程度で売ってあるのをよく見かけます。

安いので初心者向けかというとそうでもなく、プロの演奏家だと、ヒラリー・ハーン(HilaryHahn)さんもドミナントを使っているようですので、安心して(^^使っていてください。

少し詳しく見てみましょう、まずはD線について。

D線は2種類

ドミナントD線には2種類ある!?

D線は心材は一緒ですが、アルミ巻(上画像右)とシルバー巻(上画像左)の2種類があり、シルバー巻の方が200円ほど高くなっています。

特に指定せずに買うとアルミ巻の方になります。

シルバーの方が重い金属だからなのでしょう、写真ではわかりにくいですが、シルバー巻の方がアルミ巻よりも細くなっているように見えます。

実際に測定してみました。

シルバー巻の方が細い!

アルミ巻が0.7mmに対して、シルバー巻が0.5mmでした。
この0.2mmの差は小さいようで割と大きくて、弾き比べるとわかると思います。

どちらがいいかは好みだと思いますが、細い方が弾きやすいのでシルバー巻だという人もいれば、 シルバーの方が黒く変色しやすく指が汚れやすいので、アルミ巻を選ぶという人もいます。
また、音色でいうと、G線がシルバー巻、A線がアルミ巻なので、D線をG線の音色に合わせたければシルバー巻、A線の音色に合わせたければアルミ巻を選ぶという考え方もあると思います。

E線は3種類あるが、、

セットで買うと付いてくる、1番高いスチールの心材にアルミ巻のE線は、普通のスチール弦よりは柔軟性があっていいんじゃないかと思うのですが、あまり人気がありません(^_^;)

G、D、A線をドミナントにしている人でも、E線だけは違う種類の弦を張っている人が多いですね。

ちなみに前述の ヒラリー・ハーン(HilaryHahn)さんは、E線はPirastroGOLDのループエンドを使っているようです。

E線に関しては検索してもそんなに情報が見つからないですね。 値段はそんなに高くないので、暇なときに弾き比べをしてみようかなとも思います。

ちなみに、私のおすすめはPirastroのNo.1とD’AddarioのKaplanSolutionです。

バイオリンの弦は種類がたくさんありすぎてどれにしたらいいか迷う方も多いと思いますが、そんな時はこのドミナントを選んでみてはいかがでしょうか。